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2012年 01月 30日
土曜日に、劇作家のためのリーディング企画「ブラッシュ」を開催。手応えを感じる内容だった。土田さん、田辺さんゲスト劇作家のお二人が、うまく雰囲気やディスカッションの流れをつくってくれた。
参加メンバー25人位。会場や企画的にはMAXかな。参加メンバーのレベルが高かったと思う。クリティカル・レスポンス・プロセスのルールにのっとってのディスカッションは、ある種の難易度があるが、その制約をけっこう保持しつつも盛り上がる展開となった。 観客の年齢層が多様だったことも、とってもよかった。評価の声をいただいた。 脚本「彼女iii」はドラマ性を重視した作品ではなく、抽象的なというか不条理的なというか、比喩的な見方をしていくところに面白みのある作品のようなので、リーディングが終わったあとのディスカッションでお客さんが十分な意見が出るのかは、ちょっと心配だった。 普通はドラマ性が高い方が、有効な意見を言いやすそうだ。 そこは、午後2時に初顔合わせして、午後5時には本番というスケジュールでも最善の結果を出してくれたキャストの力が大きかったと思う。作品の特徴は十分に伝わったようで、蓋を開けてみると、参加メンバーから気づきを与える質問・提案がいろいろでた。作者にとってとても参考になったのではないだろうか。 ディスカッションはもっと話したい的な空気もある中、規定の時間をやや超えたところで終了した。自分の直感で言うと、さらなる持ち玉を持っている人があと2,3人いや4,5人はいたような気がする。それを引き出せなかったのは、司会の力量不足だなぁ。 ブラッシュは、劇作家協会の月いちリーディングのやり方を踏襲する内容となっている。月いちリーディングを見に行った感想で、表現者育成に携わっている地域のアートマネージャーはみておくといいんじゃないかという感想を残したが、この思いは強まった。ぜひ見ておくべきである。 ![]() More 2012年 01月 27日
良いチーム、勇敢なチーム、どう猛なチーム
チームを3種類にわけて、分析した、このwebのページを見たけど、ひっじょおおーにおもしろかった。 「良いチーム」は機能しない http://www.excite.co.jp/News/it_biz/20120125/Itmedia_enterprise_20120125002.html?_p=1 良いチームは、なれ合いのチームみたいな扱いになっている。 まぁ、ギスギスしてないとなれ合いみたいにいう、言葉のバランス感覚が均衡を失しまくっているようなのはおいておく。 このいずれのチームにも所属したことがあるので(劇団じゃないです)、この違いもよくわかるし、それぞれのチームの性質の違いをなんとなく認識していたけど、ここまでクリアに言語で説明されると感動ものだ。 組織は長期化すると、必ず、良いチームになろうとするような気がする。そこに歯止めをかけるシステムを組み込むことが出来れば、永続化の可能性を高めるのだろうなぁ。 ちなみに劇団は、大半の場合、アーティストの才能という、相続が不可能で、継承も不十分にしかできない要素があるので、代表者が意識していれば、システム化まではかんがえなくていいかなと思う。 2012年 01月 26日
新しい福岡市民会館についての意見の締め切りが、せまっています。あと4,5日くらいかな。 個人で意見を出してもいいし、団体で意見を出してもいいんじゃないかと思う。団体で話して意見がまとまらなかったら、個人で出すというのもいいと思う。 慣れてないと、こういうのはどういう切り口でみていけばいいのか、わかりにくいと思って、こんなブログを書いているので、気が向いたらご覧ください。 あとは、全部読んで全て気になったことを出そうとすると、けっこう大変なので、 「費やす時間は10分!その範囲で一番いいとおもったところと気になったところを書く!」 とかでも、ぜんぜんいいと思う。 市民意見を募集のページはこちら 2012年 01月 25日
劇作家のためのリーディング企画「ブラッシュ」が、今週末28日の土曜日に迫ってきています。
何度も書いていますが、これは劇作家協会の「月1リーディング」にインスパイアされた企画です。今回の「ブラッシュ」については、いろんなかたがツイートしてくれて、ほんとうにありがたい限りです。 自分にとっても、久しぶりにわくわくする企画で、とても楽しみにしています。 この辺のサイトも、お時間があればみてもらえると参考になるかもです。 劇作家協会“月いちリーディング”のファシリテイターのブログ。こちらは同日に東京で開催されるリーディングに関するお知らせです 「1月28日(土)に月いちリーディングが」 「客席から参加できるリーディング企画「ブラッシュ」第1弾! 」 http://fpap.jugem.jp/?eid=794 「戯曲ブラッシュアップのためのリーディング企画「ブラッシュ」第1弾 「彼女ⅲ」作品紹介 (01/17)」 http://fpap.jugem.jp/?eid=795 戯曲ブラッシュアップのためのリーディング企画「ブラッシュ」『彼女ⅲ(かのじょさん)』キャスト決定! (01/21) http://fpap.jugem.jp/?eid=800 戯曲ブラッシュアップ企画「ブラッシュ」第1弾!開催まであと4日! http://fpap.jugem.jp/?eid=803 それと、多分きっと大丈夫だと思うのですが、会場がせまいので定員オーバーでチケット売り止めになる可能性が出てきているのではないかと推測しています。 定員数もテゲテゲのところでの設定だと思うのですが、そうですねー、可能性としては15%位。一応、諸元不足でなんか言えといわれたら。 終了後は、リーディング会場にて軽食立食パーティです。 2012年 01月 24日
チケット料金1800-2000円、関心を持ってみれた。ワンドリンク付(500円相当)を考えると、良心的なほどで、十分に満足できる内容だった。
3,000円の交通費があるけど、福岡とかで同じカンパニーがやるなら、また見に行きたいなと思える内容だった。 会場は、こんな会場(写真何点か) 客席と舞台の位置関係は今回も同じ。特にパネルも使わず、壁が会場写真と同じように見えるという客席からの視界。 会場面積に比べて、タッパがけっこう高く(劇場としてみれば普通だけど)、天井には木の梁。そこだけ見ると古民家風でもある。 インタビュー劇、とでも言おうか。 まずは会場の奥の白い壁に映写。10分くらいのインタビューの映像が流れる。 ファミレスとか喫茶店とかで、いろんな対象者が取材されている。20代-30代。生活のこととか、今やっていることとか。 対象者は全員、二番目の庭に所属する役者であったり、関係者。必然的に、なぜ今自分が二番目の庭にいるのかみたいな取材にもなる。 やがて映像が消えて、舞台(段差とか客席とのエリア分けするものはあまりないけど)の二つの椅子に、取材者と取材対象者がそれぞれ向かい合わせに座る。客席視点からは直角に向き合う。表情は見えにくい。 そして、生(リアル)の取材が行われる。 全三部構成といっていいだろう。 第一部は 10分程度の映像の後、大堀久美子→河村裕子の取材がはじまる。 第二部は 10分程度の映像の後、大堀久美子→今井貴之の取材。 第三部は、ここがややどんでんがえしなのだけど、ここでは無表情な声→大堀久美子の取材が始まる。 大堀さんが11月2日に実際に受けた取材の映像がながれ、今現に舞台にいる大堀さんが、取材への質問に答える。というもの。 映像で流れる質問、その質問に映像の中で答える大堀さん。時に同時に、時に映像に前後して回答する舞台上の大堀さん。とそんな絵。 質問の内容は3ヶ月の時間差を演劇的に取り込んだものもあり、3ヶ月後の自分に聞きたいこと、3ヶ月後の自分は幸せになっていますか? とかで、ドラマ性を感じる。 一部・二部に、大きなドラマ性はなく、スペクタクルとも無縁。やや集中を強いる方向性。さりとて時間も長くなく。 それぞれの取材対象者の質問への同時代性のある回答、その内容やその非作為性。演劇活動を続けている理由。テイストとしては自然に見せたい方向のようで、観られている身体のこわばりと、そうならないようにしようという意識とその表出。 などには集中を切らさない興味をもって、見続けることができた。 第三部には、上記のような演出上の目を引く展開が置かれ、質問の方向性もガラリと変わり、社会的なスポットがあたることのない一女性の微妙にヒリヒリ、微妙に赤裸々、微妙に生々しい、微妙に鈍い、具体性が語られる。 そんなドラマチックでもなく、そんな悲惨でもなく。 が、わずかにドラマチックであり、わずかに悲惨でもあるリアルなやりとりが続いていく。 30%の人を楽しませた。楽しんだ人とあわせて60%の人がついていけた。そして40%の人がついていけなかった作品。おそらくその辺をねらった作品。 More 2012年 01月 23日
>「なぜ民間の株式会社が、赤字を出しながら低賃金・長時間労働でキャパ100の劇場をやらなきゃならないんだっていう問題です。だって、劇場って社会資本でしょう。そもそもこの規模の小屋を公共がやってないという日本の制度がおかしいんじゃないですか」
(http://www.next-nevula.co.jp/news-headline/?p=3635から引用。原文もちゃんと読んでます。) 趣旨はよくわかる。賛成だ。 たしかにおかしいけども、やっぱり若手劇団は民間劇場で公演してもらう方がいいと思う(東京とかの場合だけど)。なぜなら、若手がいろいろやるには、公立劇場は、柔軟性を持ちにくい。 ちょっとずれるけど、例えを出す。 このスタッフ(Aさん)がいるなら、そういう破天荒な使い方も責任を持ってやってくれるだろう。が、この評判の悪いスタッフ(Bさん)にはそこまでやられると施設の安全保持が難しい。 なのでAさんなら許可できるけど、Bさんには許可できない。 みたいなことがあったとする。 ここは民間劇場だと、その通りにしやすい。 その通りの理由を言ってもいいし、適当な理由を言ってもいい。 しかし公立の劇場だと、なかなかそうはいかない。とくにこういうBさんは、不公平だ!とか基準が不明瞭!とか、騒ぐキャラな事がある。こうなるとめんどくさい。 なので、結局AさんにもBさんにも許可しないようにするしかない。と大筋でなってしまう。 さらには、出禁措置もやりやすい。 民間劇場なら、一発とんでもないことやらかせば出禁とかできるだろうが、公立劇場だと一発出禁はまず無理だ。 事前準備や規則作りを入念におこなってないといけない。 ぽんプラザホールはそもそもが地元の非商業系のカンパニーの利用というのが念頭にあるし、公立の劇場としては柔軟な部類にはいると思うけど、それでも民間劇場の柔軟さには勝てない。 柔軟かつ担当者の直感を重視して運営される小劇場が、東京に集積していることは、東京から良い劇団が出てきていることにプラスの影響を及ぼしているだろう。 この話、おおざっぱに読めば、民間と公共がお互いの役割を押しつけあっているような図かも知れないな(笑) 2012年 01月 20日
(昨日の続き)
どんな人に「ブラッシュ」みてほしいかの続きです。 ○ 脚本の書かれ方に興味がある方 いったん出来た脚本に、いろいろな方向からの意見を出してみて、それを応募劇作家がどのように受け止めるのか。という内容なので、その部分の過程については、とてもオープンになると思います。 ○脚本の感想を言ってみたい方 ある作品を見て、その感想をいってみる。他の人の感想を同じ空間の中で聞いてみるというのはあまりない経験かも知れません。また、普通に舞台で見ると、それが脚本なのか、演出なのか、役者の演技を得てのことなのか、切り分けることが困難です。プロでも100%きれいにはわからないでしょう。 脚本に絞って、思考しやすい場になっています。 ○土田さん、田辺さんがどのようなご発言をされるか興味のある方。 戯曲賞受賞歴のあるお二人がゲスト劇作家として、立ち会われます。若手作家の脚本にどのようなアプローチをされるのかもとても興味深いところです。東京で開催された「月いちリーディング」で、土田さんがゲスト劇作家としていらっしゃっていたのですが、応募劇作家に対して、とても丁寧に話している姿が印象的でした。 終了後には、簡単な懇親会(有料、1000円くらい?)もやる予定です。 More 2012年 01月 19日
リーディング企画「ブラッシュ」の一発目まで、10日を切った。
この企画は今後もやっていきたいと思っているので、1月と3月とどちらかひとつでもいいので、ぜひ、見に来て欲しい。 「ブラッシュ」は、基本的には応募した劇作家のための企画であるのだけど、それはそれとして、どういう人に来て欲しいか、どういう人に楽しんでもらえるのか、整理したい。 ○ まずは、劇作家の方 脚本をブラッシュアップして、ブラッシュアップされた脚本が上演される(だろう)。という企画なので、今後の自らの応募の可能性を探るためにみてもいいし、後輩劇作家へ脚本上のアドバイスをするというテンションで、来てもらってもいいと思う。 ○ 劇団の戦略を考える立場の方。一般的には代表か制作者 脚本のレベルアップは、作品のレベルアップに直結する。動員の向上にもつなげやすい。受賞水準にもなれば、さらなる展開がのぞめる。 今回の企画が、劇作家のプラスになるかどうか、みきわめてもらって、プラスになりそうなら活用を検討してもらえると幸いだ。 (つづく) 応募劇作家・作品 山下キスコ(演玩カミシモ) 『彼女ⅲ』 日時2012年1月28日(土) 17:00-20:00(予定) 会場博多警察署前の稽古場 参加費 500円 ゲスト劇作家 土田英生(MONO) 田辺剛(下鴨車窓) ブラッシュ詳細は
2012年 01月 17日
釜山の小劇場演劇のレベルの高さをうかがわせた出来事からの続き。
考察というほどでもないけど。 これまで、何回か韓国(釜山・ソウル)の小劇場で芝居を見て、どうにも韓国の小劇場での演劇が、日本よりもより一般市民に根付き、近しい存在であるように思われる その背景とかはこれまでにブログで書いたような所から、察してもらえると幸いだ。 しかし、多様性では日本の方が上回っているだろうし、芸術性・文学性の重視という点も日本の特徴かも知れない。 韓国では、プロ劇団、プロ俳優の割合が高そうで、裏を返して言うと、趣味や趣味の延長や、プロの手前の段階という層で、演劇を続けるのが難しいのかも知れない。 プロ俳優を育成するしっかりとした方法論があるということは、スキルの高い俳優が多く、スキルの低い役者が少ないということにつながるだろうが、同時に演技の方向性の画一化をすすめるだろう。 ここも日本の方が多様性があるように思う。 小劇場の平均的な作品力は、日本が下回っているかも知れない。それは多様性とセットであるのだけど。 多様性多様性いっても、小粒ないろんなものがあるだけということだと、それはあんまりよさそうでない。粒の大きさも多様でないと。 韓国では、わかりやすい、大衆受けしやすい作品が多いようで(これは日本の演劇的知識層の趣味には合わないかも知れない)たしかに、一般市民になじみやすいだろう。なんだかんだで日本の小劇場演劇って、一部のインテリ層のためのものである性質も根強いだろうから、普通の一般市民が気軽にってところを総体として無理に目指さなくていいのかも知れない。 (これは、一般論なので、個別的に、大衆的な作品を指向することの良否をいっているわけではない。一応念のため。) まぁ、結局はバランスだよね。 日本は今の立ち位置でいいと思うけど、何割かは、韓国的な方向によっていいと思う。 ・日本に紹介される韓国の演劇は、日本人というか紹介する層の好き嫌いが多分に反映されているかもしれない。自分が見たのが、偏ってないともいえない。 ・なるべく、隣の芝が青くみえるフィルターは、意識しています。 2012年 01月 16日
第三舞台の最終ステージを、劇場で見届けることが出来た。歴史に立ち会った感がちょっとだけある。
まず、自分の初舞台は、デジャ・ヴュ’86。 その頃は、福岡の高校演劇部員でも第三舞台のことは知っていた。たしかまだ福岡公演してなかったと思う。ネットもなく、月刊の演劇雑誌と福岡でもっとも大きな書店の演劇コーナーくらいしかこれといった情報源もない頃だった。 大学生の時、北九州でおこなわれた劇作家大会の一企画に、学生としてパネリスト出演した。あちこちから大学生が来ていた。大部屋みたいな所があてがわれて徹夜テンションで飲んでたのだけど、そこに鴻上さんが立ち寄られて、遅くまで話を聞いたことを覚えている。 その時、サインもらった。今も大切にとっている。 同じく、大学生の時(だっと思う)、福岡のニフティサーブの演劇のオフ会に呼んでもらって、小須田さんと写真撮ってもらった。これは大切にとっている。 これも役者時代だけど、福岡のイムズホールでおこなわれた鴻上さんの役者向けワークショップを受けたことがあるなぁ。 はじめて、第三舞台を見たのは、1991年のクローズドサーキットでのハッシャ・バイ。 その後鴻上さんと話す機会があったとき、クローズドサーキットに、可能性を感じたけど、衛星の使用料がとても高くて、継続できないことを残念そうに語られておられた。 最終公演は、全国の30館の映画館で流れたそうで、それも時代の変遷を感じる。 2007年には、主催者として鴻上さんの役者向けワークショップをおこなった。これも自分にとっては、感慨深い。 最終公演、今の日本が抱える問題を含有し、自分の人生も折込み、ドラマ性もなりたたせながら、2時間にこれまでの観客の思いも受け止めての作品作りはさすが。いい舞台だった。 多くの人が、それぞれの第三舞台と私を語っているだろう。古参のファンに敬意を感じつつ、自分もすすんでそのワンオブゼムになる。 つか・第三舞台は途中からだけど、歴史について行けた。遊眠社は乗り遅れた。第三舞台の解散の熱狂に、疎外感を持ちつつさめた目線を持った若い演劇人もいるだろう。その若い演劇人から10年後20年後日本の演劇に衝撃を与える人材が出ると信じたい。
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